怠惰苦境議会への「説明会・公聴会の実施」申し入れ記事  
            2006年11月17日(金)報道記




茨城新聞


石岡 かしてつ応援団の生徒ら 公聴会開催など要請

 鹿島鉄道の存廃問題で、沿線の中学・高校生徒会でつくる「かしてつ応援団」(鬼沢友里団長)と「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」(菅原太郎実行委員長)は十六日、鹿島鉄道対策協議会長を務める横田凱夫市長に同鉄道の存続問題についての説明会と公聴会の開催を要請した。同応援団の小川高校と石岡二高、石岡商業の生徒十四人が石岡市役所を訪れたが、横田市長が不在のため代わって企画部の市村章二次長が応対した。
 鬼沢団長が「対策協議会が五カ月以上も開催されず、どのような検討がなされたのかよくわからない」と指摘。十九日に開く鹿島鉄道対策協議会の結果や、もしも「支援打ち切り」という結果を出した場合は代替交通機関の運行などについて、利用者や住民などの意見を聴く場をつくってほしいと文書で要望した。
 ブルーバンドの菅原実行委員長も「廃止が決定するまで、住民・市民に対して説明会がないのはなぜか」などとし、廃止決定前と後に利用者および沿線住民への公聴会、説明会の開催を求めた。
 要望書を受け、市村次長は「会長の横田市長に渡し、皆さんの希望に添うよう検討したい」と語った。

 讀賣新聞


朝日新聞


常陽新聞

●鹿島鉄道の現状説明を求める
存続要求の2団体、対策協に要望書提出


 三月末で廃線の危機に直面している鹿島鉄道(石岡―鉾田、二十七・二`)について、存続運動を展開してきた「かしてつ応援団(鹿島鉄道沿線中高生徒会連絡会)」(鬼沢友里団長)と「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」(菅原太郎委員長)は十六日、来年四月以降の公費支援による存続の是非を協議中の「鹿島鉄道対策協議会」(会長・横田凱夫石岡市長)に対して、これまでの検討内容を説明し、利用者や沿線住民の意見聴取の場を設けるよう要望書を提出した。

同協議会は十九日に会合を開き最終結論を導く見通しで、これらの要望についても併せて検討することになる。

要望書では改めて公費による支援継続を求めながら、十九日の結論いかんにかかわらず、検討協議の経過説明を求めているほか、支援打ち切りの場合の代替交通機関について、現在の鉄道利用者や沿線住民の意見を聴く場の設定を求めている。

東京新聞

知事『状況厳しい』
鹿島鉄道公的支援問題

 来年三月末での廃止を届け出た鹿島鉄道(石岡−鉾田)について、橋本昌知事は十六日の記者会見で、「存続に向けていい結果が出るかどうか、状況的には厳しい。会合の結果を待ちたい」と述べ、十九日に石岡市内で開く同鉄道対策協議会で公的支援継続の可否について結論が出るとの見通しを示した。 (秦淳哉、小沢伸介)

 橋本知事は「地元自治体の負担が大変重いとの危惧(きぐ)の声を聞いている。鹿島鉄道が前向きに取り組んでもらえれば、精いっぱい努力したい」と話した。

 協議会では、来年度から五年間の存続のため、県と沿線四市で新たに六億五千万円の負担が必要と試算。本年度までの五年間では総額二億円だった支援額が、一気に三倍以上に膨らむことになる。

 このため、十九日の協議会では、県と沿線自治体がこの金額を支援に充てられるかや、鹿島鉄道側が支援を受け入れて運行の継続を決断するかどうかが焦点となっている。

 だが、鹿島鉄道の小野里忠士社長は「今の将来展望がない状態で税金をつぎ込むのはムダになる」として、公的支援の受け入れと廃止届の取り下げに難色を示している。

 一方、沿線の中学、高校生徒会でつくる「かしてつ応援団」などの市民団体が十六日、石岡市役所を訪れ、協議会の結論や今後の方向性について、住民向けの説明会や公聴会を開催するよう申し入れた。


毎日新聞

 ニュースBOX  鹿鉄公聴会求め要望書 
 廃線の危機にある鹿島鉄道の存続を求め、沿線の高校生らで作る住民団体「かしてつ応援団」などは16日、県と沿線4市で構成する同鉄道対策協議会(事務局・石岡市)に、同鉄道の存廃について沿線住民らが意見を述べる公聴会の開催などを求める要望書を出した。